客とお客様
イベントにて。
その1・春に向けてのワンピースを手に取った客。
『カワイイ~』
「ありがとうございます」
『値段がカワイクない~』
...そんなことを言うお前はもっとカワイクない。
別のワンピースを並べて見せて説明する。
「お客様が手に取られたワンピースは生地代が高いのです。こちらのワンピースは工程が多く時間がかかっております。ですがこちらの方が生地が安くお値段は安いのです。」
さらに続ける。
「価格の高い生地は質が良く、独特の柄でキレイです。ですのでお客様の目に留まるのだと思います。」
客、悩む。
他を一通り見てもう1度手に取り悩む。
が、あきらめた。
よかよか。買わんでよか。大丈夫、他で売るから。
(ここは九州。「いいよいいよ。買わなくていいよ。」の意)
その2・冬物コートを手に取られたお客様
『これ、羽織ってみて良いかしら』
「はい、どうぞお試しください」
『なんでこんなに安いの?』
「2月も終わりに近づいていますので少し下げております」
(少し=1000円。これは内緒)
『そうよね。こんな値段はあり得ないわよね。これください。』
即決。ありがとうございます。
(1000円下げる前でもこのお客様には関係なさそう)
対照的な客とお客様(呼称は分けて書く)のお話でした。