ドリーマーな叔父が家出してきた話
先月の出来事です。
イベントから帰宅(21:00くらい)したら居間に叔父(70代)がいる。
あれ?家の外には車はなかったはず。いつも一緒に来る叔母は?
挨拶をして自分の部屋に戻る。
母がやって来て詳細を説明。
- 在来線を乗り継いでやってきた(隣の県在住。車で1時間半くらい。)
- 妻(叔母)娘(従妹)とけんかして出てきている
- ケンカの理由 初めて小説を書いた。自費出版するのに170万必要
- 父が(叔父は父の弟)叔母に今うちに来てると電話
- 叔母「おにいさん、駅に送り返して下さい」
自費出版。そういえば新聞広告等によく掲載されていますね。
170万かかるのかぁ。
人に読んで欲しいだけならネットで公開するくらいで十分なのでは。
叔父はただ出版したいのか、それとも儲けたいのだろうか、と母に聞いたら
『儲けたいらしいよ』
はっ?
今まで叔父が本好きとか、沢山本を読んでいるとか、聞いたことないんですけど?
儲ける手段ですか?
有名作家でも昨今は部数が伸びないと聞くし
芥川賞作品でも100万部突破することはまれだし(火花は別、読んだことはない)
ましてや自費出版で売れた本ってあるのでしょうか。
叔母と従妹に同情。
翌朝。叔父が私に話を振ってきた。
叔父 小説を書いたので読んで欲しい
私 忙しいので時間が....
叔父 原稿を置いていくから
私 大事な原稿をなくしては大変なので受け取れない
で、核心のお話。
叔父 出版社(自費出版の)に見てもらったらすごく良いといわれた。出版にかかる費用の一部を出版社が負担してくれる。(でも170万払うんでしょ)妻と娘は反対してる。
私 文芸の新人賞などに応募して賞をとることを目指したらどうか。
賞金ももらえて出版できれば一切お金はかからない。
ネット等で調べれば募集等載っている。スマホで調べたら?
叔父 スマホの操作がわからない
私 娘に調べてもらったら?
叔父 調べてくれないと思う(ケンカしたしね)
私 文芸誌等に載ってると思うから書店に行ってみたら?
叔父 そうしてみる。
で、昼に父から「お前家に帰れ」と言われ駅に強制送還。
それからひと月。音沙汰はありません。
叔父がデビューできた暁には報告いたします。
70代で初めて小説を書き、出版しようとする情熱はスバラシイ。
ガンバレ叔父。(金のかからない方法で)
そして私のブログにネタを提供してくれてアリガトウ。